レカロシートへの交換
無料のレカロ
友人が引っ越すということで、不用品の処分の関係でレカロSR−2をもらえることになった。レカロという響きには憧れるものの、今の純正シートはパワーシート、ヒーター付きの革製?なのでこれを捨てて、街乗りしかしない自分がお金を出してまで変えることもないと思っていたが、くれると言うなら話は違う。
シートが変わっているとなにやら急にいじっている感じになるのを想像するとすこしわくわくする。
シートは、会社へ行っている間に自宅へ届けられた。
屋外にシートが放置されているのも自動車部感というかなんとなくそれっぽい。
まだ作業はできないので、その日は雰囲気を味わうだけとなった。
車種別にシートレールが必要なので手に入れる必要がある。
どのシートレールがB4に使えるのか調べる。こういうのは把握してしまうとなんのこともないのだが、車の年式、グレードごとに違いはないのか、シートごとにシートレールがあるのかなど、理解に至るまでにけっこう迷うと思う。
この場合、ホームページに書かれていたのでそう時間はかからなかった。
ヤフオクで最も安いものを探しそれが手持ちのシートに合うか調べ(4代目レガシィのすべての年式、グレードに共通の1つのレールしか存在せず、ほとんどのレカロシートの型式に合うようだ)、即支払いを済ませる。6000円+送料だった。
翌日には発送され、その次の日には自宅へ届いた。
2086.078.2という品番のレール。もうひとつの品番に2086.077.2もあるが、
対応表を見ても違いは見つからないので同じように使えると思う。
取り付け
必要なものは揃ったのですぐに交換を行う。
シートレールは固定していない状態だと左右のレールが一本のペナペナの梁で連結されているだけで、シートにレールを固定するときにネジ穴を見るためにレールを前後させる必要があるため、ねじれたり両方の伸縮量が揃っていないと、レバーが歪んでいることもあって外れてしまい、ひとたびレバーが外れるとレールを伸び縮みさせるのに難儀するため手間を食った。梁を外して作業するほうが楽だったのかもしれない。ベースに3段階の高さ調整用の穴があるので、とりあえず一番低くしておいた。
レカロ側はまとまったので純正シートを外す。
ボルト4本を外し、シート前部を軽く持ち上げて各電装品のコネクタを外せば取れる。
運転席側のドアからシートを抜き取ったが、重くてでかいので内装のプラスチックを足の金具で傷つけてしまった。
パワーシートの機構。背もたれの傾き、シート前後、座面の傾き、座面の上下を行う。
写真にはモータ三つしか写ってないが、四動作を三つのモータでやるのか、もう一個あるのかは見てなかった。
電源を供給するだけで良さそうなので単体でもパワーシートは利用できそうだ。
シートヒーターは三芯のコネクタだったのでただ電源を加えればいいというわけではないのかもしれない。
このシートは部屋の椅子としてまた活用する予定。
シート下を掃除し、レカロを同じ4本のボルトで取り付けたら終了。レカロ側には電装品は何もないので簡単だ。
シートに座ると50mmは低くなった気がする。
目いっぱいハンドルを上げても股を閉じると膝がハンドルに当たっていたが、当たらなくなった。
シートベルトバックルの流用
シートベルトをかけようとしてシートベルトバックルがないことに気づいた。
バックルはシート側についていることを意識していなかった。
シートベルト警告のセンサがついているので、外して使うか端子をショートさせてごまかし、専用のバックルが存在するのかなと考えたが、流用する方がいいだろう。
と、外そうとするとネジはトルクスで、その工具は手持ちになかった。
トルクスレンチを買いに行くためにシートを戻して車を出すのは面倒なので、自転車で3km先のホームセンターへ向かう。学生の頃は余裕だった距離だが、はっきりと体力の低下を実感した。
バックルはT50のトルクスネジで締められているが、T50単品で売られているレンチはない。仕方なく一番安い1200円のレンチセットとついでに溶接棒を買って帰った。
DCMの工具だが、わりあい高級感がある。
自転車の疲労は想像以上で、息切れが戻るのが遅いし、ヒザに体重がかかるときに気を抜くとカクっといきそうになる。
ネジ山が浅いのでナメないようレンチを手で押さえつけ、1mほどのパイプをかけて回すと難なく外すことができた。
バックルを固定しているネジも流用できればいいなと思ったが純正シート側にタップが立ててあり、ネジのピッチも細くて流用は不可能だったのでM12のネジを使うことにした。
測ってないがシート側にあるバックル固定用っぽい位置にある穴のサイズは14~16くらいに見えるのでM12ならちょうどいいだろう。M16は入るかどうかわからない。
純正の固定方法はバックルの根本の回転を許容するためにショルダーボルトでの固定だったが今回は共締めで済ませた。ゆるみについては気を配る必要があるがひどいようなら対策する。