薪ストーブの温度計は、いまいち正しい温度を示しているかわかりません。
手持ちのマグネットタイプの温度計は文字盤と針の部分が固定されておらず、磁石でくっついているだけなので、裏から磁石をつまんで回すと針をずらすことができます。
そうなるとなおのこと正しい温度を指しているか心配になってきます。
冷えているときにだいたい室温っぽいところを指してはいる、というぐらいは確認できますが、室温では常用する範囲から大きく差があり、あまり細かい目盛はなかったり、そもそも目盛のない位置まできてしまうこともあるのでおよそでしか合わせられず、常用域で誤差が増えそうです。
ある程度高い温度で調整できれば誤差を小さくできるのに…と思っていたときにいい校正方法を思いつきました。
適当な鍋で水を沸騰するまで煮て、温度計を貼り付けた鉄の皿を浮かべます。
水は沸騰させても100℃以上に上がらないため、皿を浮かべた状態で十分温度計が温まって針が動かなくなるまで待ち、100℃を指し続けることを確認すれば少なくとも100℃は正確に指す温度計に調整できます。
鍋の底に皿が触れたり水蒸気の泡があまり当たると100℃以上の温度が伝わる可能性があるので沈まないように注意が必要です。
写真ではペンキ缶のフタを浮かべています。温度計がぐらつかず貼り付けられるような平らなものを選ぶのがいいでしょう。シーチキンの缶などちょうど良さそうです。
狂っている場合は一旦湯から揚げ、耐熱手袋などをはめるか温度計が冷えてから針をずらしては浮かべを繰り返し、100℃を指すようになるまで調整すれば校正完了です。