LEDバックランプの明るさについて

Amazonで買った中国製っぽいLEDバックランプが切れたので買い換えました。

買い替えにあたり、形状やLEDの個数が大きく違うものを買ってみたので、比較したいと思います。

 

drops662.hatenablog.com

 

バルブ1(2020/3購入)

現在は下記のリンクは使えません。商品の入れ替わりが激しいのも中国製セラーの特徴ですが、同形状の商品はたくさんあるため、同じようなものと思っていいと思います。

LEDチップ数が144個あり、外形も大きいです。

消費電流

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新品時に計測し、12Vで1.8Aくらいでした。この商品はウインカー用のオレンジ色のものもある関係で、ハイフラ防止に消費電力を合わせてあるそうで、商品説明通りでした。

レンズの下のリング状のパーツはアルミ(差し込み部はプラ)ですがすぐに熱くなってきます。片方は3年弱の使用で切れ、もう片方は生きていましたが、新しいのに買い替えるにあたりテストしたあと、うっかり地面に落としたら中でカラカラ音がするようになり光らなくなりました。長期間の使用で中の部品が劣化したのかもしれません。

 

バルブ2(2023/3購入)

製造は中国っぽいですが、セラーは日本の会社のようです。

チップ数は30個で、バルブ1よりも個数は大きく減少します。

外形もあまり大きくなく、LEDが取り付けられている部分はすべてアルミです。

ソケット部分はプラスチックです。

バルブ1より倍近い価格でした。

消費電流

商品説明の電流値は850mAです。

点灯直後

点灯数分後

点灯直後の電流値はおおむね表記通りでした。
点灯後、数分放置してみると、電流値は500mA程度まで落ち、アルミ部分は触っていられないほど熱くなっていました。

温度が計測できないので何とも言えませんが、ある程度の保護のために制御が入っているものと思いますが、どれくらいダメージを軽減しているのかは不明です。

バルブ1にも言えますが、基本的に冷却が追い付かない設計であることは間違いないでしょう。

バルブ1に比較して電流値は半分以下なので、発熱量は控えめなはずです。

比較

外形

左がバルブ1、右がバルブ2です。

バルブ2はチップの個数は少ないですが一つ一つの面積は大きく、2.5個分くらいあります。外形もだいぶ小さいですが、アルミ部分が大きいので冷却と明るさのバランスがよさそうです。

チップの個数、面積に大きく差をつけたので、どういう違いがあるのかわかればいいと思います。

やはりチップ数、発光面積が大きいほど明るい気がします。

実験条件

下図のように照度計をバックランプレンズの正面に配置し、1mの距離をとる。

バックランプは2灯あるうちの左側にのみ取り付け、バルブ一個当たりの明るさのみ計測できるようにする。

計測は夜間に行い、計測時は明かりを消し、なるべくほかの光が入らないようにする。

計測結果

左がバルブ2(HID屋 4000lm)(新品時)、

右がバルブ1(Catland)(3年弱使用したもの)です。

レンジを下げるのを忘れていたため見づらいですが、

バルブ2は130ルクス、バルブ1は180ルクスくらいでしょうか。

 

3年弱使用したものとはいえバルブ1は電流値が高い分バルブ2より明るいようです。新品時に計測していなかったことが残念です。

新品同士ならもう少し差がついたかもしれません。

これは左にバルブ2,右にバルブ1を取り付けて点灯したときの写真ですが、

見た目に明るさはあまり変わりません。

しかし、肉眼で目を凝らすとやはりバルブ1の方が明るいことがわかります。

そのほか、バルブ2のほうが色温度が低く見えるので見やすいです。

結果

当然なのかもしれませんが、やはり明るさは発光面の面積と消費電力に比例するようです。IPFなどの大手メーカーのものはヒートシンクが大きくチップ数は少なく、全光束が低いので、(500~800ルーメンくらい)

一定の信頼性を保証するにはそれぐらいが限界なんだろうと思います。

温度が上がるにつれて暗くすることで一発目の光量を稼ぐという方法も、うまくやればできるだろうとは思いますが、大手メーカー品より安い製品がそれほど賢い制御機能を持っているとも思えないので、結局は耐久性と一発目の明るさのトレードオフになりそうです。