薪棚のアップグレード

薪棚を作ってから2年経ちました。

drops662.hatenablog.com

二回の冬と数回の台風を乗り切れたことには安心しましたが、いくつか不満があります。

・側面に板がなく、軒が短いため横向きの雨で結構薪が濡れる

・背面に植木があるため枝を伝って雨が垂れてくる

・剛性不足

・奥行き800mmで作ったが400mm程度の薪が多いため余裕がない

・棚板がないため細かい枝が落ちることがある

これを一部解消するため、改造することにしました。

剛性、サイズに関しては骨組みを今さら変えることはできないため、

雨を防ぐのをメインにします。

具体的には、屋根の拡大と背板、棚板の取り付けを行います。

屋根の拡大

屋根は長さ2000*幅950のオンデュリンクラシックシート二枚を半分にすることで長さ1000mm、幅3500mm程度の屋根とし、2700×800mmの薪棚に合わせているため、

長手方向の軒はある程度長くなっていますが前後方向には100mmしか確保できていまません。

フレームの細さといい、なるべく安く簡単にしようとしてもうひとつ足りない感じになるのが私の悪い癖。(杉下右京風に)

そこで、もう一枚オンデュリンを追加して四等分し、長さを300mm程度伸ばします。

f:id:drops662:20200705181946j:plain

屋根を下ろしました。だいぶ日焼けして、新品のオンデュリンより色が鮮やかになっています。

f:id:drops662:20200705185033j:plain

オンデュリンをはがし、屋根枠を拡大します。

下の写真は製作当初の屋根枠ですが、長手方向が桁、短いほうが垂木として、

垂木を桁で挟み込んでいるような構造になっています。

f:id:drops662:20180716221045j:plain

これをばらし、垂木を長いものに取り換え、オンデュリンが二枚重ねになるため重ね部分にも釘が打てるよう、桁を追加します。

f:id:drops662:20200705182103j:plain

中央右寄りの桁が左右の桁よりも短く、垂木までで止まっていますがこれは設計ミスです。

オンデュリンを重ねずに使っていた頃は重ね部分がないため真ん中に桁がなくてもよかったのですが、

重ねて使う場合は重ねた部分にも桁がないとトタン釘が打てないため、

三本の桁が全て屋根の総幅になるようにしておかなくてはなりません。

つまり、下の写真の下側赤色の四角で囲った裏側には桁がないので、

重ねたオンデュリン同士が固定されることもなく空中に浮くことになります。

f:id:drops662:20200705183159j:plain

並べると色がだいぶ違うのがわかります。

f:id:drops662:20200705183646j:plain

前回の失敗であるトタン釘を谷に打つという暴挙を再度行いました。

(オンデュリンには専用の固定用ビスがあることを知らずにトタン釘を買い、トタンを屋根に固定する場合は通常波の山部分に打たなくてはならないところを、長さが足りなかったため谷に打った)

前のトタン釘が余っていたからつい…

ちなみに、オンデュリンを外したときの前回の釘の状況は、釘の頭はサビていましたが軸までサビていたものはありませんでした。

正しく打たれたものは頭もサビないとしたら問題なのかもしれません。

ちなみに釘はクロメート処理(たぶん 色的に)の鉄製でした。

背板の追加

背板はルーバーにするのが風通しもよく、雨を通さずかっこいいので良いですが、作るのはとてもめんどくさそうだし、ルーバーラティスを買うのも都合のいいサイズがあるともわからないのでどうしようかと思っていましたが、ホームセンターを物色していたら1800*900のサイズが売られていました。1枚3980円*3枚。

f:id:drops662:20200705181007j:plain

棚のフレームの幅は2700のため、三枚並べるとちょうど隙間なく並べられます。

過去の自分がなぜ2700にしたのかわかりませんがでかした。

コンパネも1800*900がよくあるサイズなのでそれを考慮して倍数にしたのなら流石ですがそんな深い考えはもっていないでしょう。

背板を張ることにより副作用として長手方向の剛性は上がるはずです。

無塗装のものを買い、コロラドグリーンに塗って貼り付けます。

 ふたたびコロラドグリーン1.7L缶を買いました。

二回塗りします。

ラティスの塗装のみで容量の70%がなくなりました。

屋根枠も塗ったので、初めから7L缶を買っておけばよかったかもしれません。

f:id:drops662:20200705181131j:plain

右が一回塗り、左が二回塗り後。

一回塗ればいいかと思いましたがやはり二回塗った方がきれいです。

完成 (20200629)

屋根を乗せてラティスを打って作業終了。

軒が大きくなり、背板が増えて向こうの景色が見えなくなった分スカスカ感がなくなって見栄えのバランスが良くなった気がします。

f:id:drops662:20200705181254j:plain

f:id:drops662:20200705181320j:plain

屋根は友人を呼び、二人がかりでやっと載せました。

だいたいこのサイズが足場などを使わない場合には人力の限界だろうという実感があります。

屋根枠のミスに関しては、桁の両端にもともとオンデュリンの端を留めるための板を後から張る予定だったので、それで支えになっているのと、

一枚目の写真の桁とオンデュリンの山の隙間に棒を突っ込んで仮の垂木として重ね部分を支えています。そのうち桁を追加して釘を打っておきたいと思います。

 

相変わらずミスりましたが、ぱっと見はイケてるのでどうにかなったかなと思います。

 

長手方向の剛性はもともと筋交いが入っているうえ、ラティスを張ったことでだいぶ頑丈になりました。

前後方向は当初のままなので、柱を掴んで揺さぶると歪んでいる感触があります。

側面も板張りにすればだいぶ変わると思うので考えておこうと思います。

もう一台薪棚を新規に作るならきっとうまくいく気がします。

 

後日、多分初めて?ほぼ満載状態になりました。

とりあえずは大丈夫そうですが部材が若干反ったり隙間が空いている箇所があります。

全力で揺すったらブッ壊せそうな感じがするので強度はやはり十分ではないと言っていいでしょう。

f:id:drops662:20201128191614j:plain

自分の考えた設計で、ミスをしても文句を言ってくる人はおらず、何を用意して何をすれば目的が達成できるのかが頭に入っている状況でする作業は楽しかったです。

これでお金がもらえたらいいのになと思いながら作業していました。

その後

2020/1

f:id:drops662:20210117222821j:plain

f:id:drops662:20210117222816j:plain

完成してから初レベルでけっこう雪が積もりました。

30~40cmくらいでしょうか。屋根の面積は1300×3500なので、

体積は雪の高さ300mmとして1.3*3.5*0.3=1.365[㎥]

新雪の重さは1[㎥]あたり150㎏らしいのでおよそ200㎏ほどの荷重が屋根にかかっていると推定できます。

まあ数字がわかったところで役に立つわけではないですが。

雪が載った状態でゆすってみました。メリメリ言い出すようなら本当に崩壊寸前かと思いましたが、重みのせいか、接合部に大分テンションがかかっているせいか、いつもより剛性があるような手ごたえでした。

とはいえ相当な負担であることは間違いないので雪を下ろしました。

これ以上積もらないようには気を付けたほうがよさそうです。