チャンバーガードを取り付けました。
魚の骨タイプである程度板厚がある頑丈そうなのがよかったのですが、
探し方が悪いのかいいものが見つかりませんでした。
ポリスポーツのアルマジロ パイプガードは見た目とサイズ的によかったので取り付け動画などを見てみましたが、持ち上げただけでしなるくらいの薄さのステンレス版で作られています。残念ながら頑丈ではなさそうですが、エラストマーと金属板のサンドイッチなのでこれはこれで防御力があるのでは?と思ったので購入を考えましたが、9000円弱の価格なのでちょっとためらっていました。
他になにかいいものがないかとAmazonで調べると、同様の商品が半値程度で販売されています。
ちなみに当然ながらAliExpressでも売られています。
見た目は全く同じに見えますが、おそらく正規品ではありません。
構造的にそこまで値段の張りそうな作りではない気がするので、コピー品とはいえそれなりに使えるものなのではないかと考えて買ってみました。
持ち上げたときのしなり具合は取り付け動画で見た正規品と同じ感じです。
見ると、正規品はホームページでステンレス製と書かれていますが、この商品はアルミのようです。板厚は1mmです。
素材は違いますが、しなり具合が同じということはステンレスよりは厚い可能性があり、トータルの強度はそこまで変わらないのではないかと思います。
付属品もほぼ同じで、パイプバンドで本体を直接締めるか、金具のみをパイプバンドで締め付け、本体は金具にネジ止めする方法の二種類が選べます。
しばらく使いましたがエラストマー部分が溶けたりすることもありませんでした。
防御力は大してなさそうですが、エラストマーである程度衝撃を吸収、芯金で荷重を分散してくれそうなので角にぶつけてエクボができたりすることは防げそうです。
防御力(実戦編)
このガードの防御力が発揮されるときがやってきたので追記します。
状況としてはライディングの練習会で、1速、半径3~4mの大回りのときに後輪がズルっと滑ってそのまま倒れました。
メーターを見てる余裕はなかったですが、エンジン音的にはたぶん30km/h程度だと思われます。
エラストマー部分は一撃で剥がれ、アルミが削れています。
転倒時に触れる部分を端っこにしておいたので、ステンレスバンドも一役買ってくれたのか、めくって確認してもチャンバーは見た目に凹んでいませんでした。
こういう部品を付けた場合、衝撃が分散されてまんべんなく凹んでしまえばパッと見には気づかない可能性もありますが…
何もなくても凹みはしなかったかもしれませんが、少なくともキズ防止にはなることと、エラストマーはちぎれてしまうことがわかりました。
正規品はどうなのか比べてみたいところです。
2023/5/4追記
ふと見るとチャンバーに密着させたヒレ部分が広がっていました。
直そうと手で押し付け直しても力なく広がります。よく見るとアルミ板が割れており、
そのせいでコシがなくなってしまったようです。
何本もあるヒレの複数が同様の状態になっています。
おそらく、ヒレのひとつひとつが走行の振動で揺れるうちに金属疲労で折れたのでしょう。
寿命は一年半でした。
正規品がステンレスなのはこういうことなのかもしれません。
鉄系材料なら疲労強度も高く、疲労限度以下なら破断することはありません。
現に取り付け時に切り詰めていないステンレスバンドのはみ出し(上の写真を参照)は健在です。正規品がこのような素材を使っているとすれば千切れることは全く想像できません。
なんというか、初めは遜色ないように見えて、長期間使うとはっきりと問題が出てくるというのがいかにもパチモンという感じがします。(正規品の強度と寿命は不明ですが)