コストコのツールチェスト
自分がリスペクトする、あるyoutuberがコストコのツールチェストを紹介していた。
6万円台と、でかいわりに安いらしい。軽く調べてみるがたぶん安い。
サイズはおよそ幅1000、高さ1600、奥行き480。スペースの活用からみると高さがあるのがいい。
現在、車庫の収納は自作の棚でまかなっているが、ただの棚なので手を突っ込んだりするためにも棚板の間隔が広くせざるを得ず、スペース効率が悪い。
一つの引き出しあたりの厚みが薄く、引き出しなのは工具を入れるためには非常に合理的である。そのために作られているのだから当然ではあるが。
この情報を得たのが2019年3月末。次の週末に早速買いに行った。
購入
コストコの店内で見るとさほど大きく見えない。
トラックの類があればいいのだが、ないので配送サービスを使う。
送料は宅急便で市外で7000円程度。本体が65000円ほどで5000円の割引がされていたのでしめて67000円。
残念ながら配送日は来週末にした。平日も選択できたが持ってこられても作業できるような時間に帰れるようなやさしさであふれた世界に私はいない。
翌週末の土曜、午前中に宅急便の配達員が二人がかりで運んで玄関先に置いて行ってくれた。
重量は上下合わせて80㎏。原付なみの重さである。
中途半端に駐車場にさしかかった場所に置くように頼んでしまったので早いところ組み立ててどかさなくてはならないが、協力者はいないので一人で作業しなくてはならない。といっても下の棚に上の棚を載せるだけだが、最大の問題は重さだ。これを腕力ひとつで解決する必要があった。
とりあえず梱包をほどく。
段ボール製のパレットに段ボールをかぶせてPPバンドで縛ってあるので、幸い段ボールを剥がのに棚を持ち上げる必要はなかった。
上の棚の梱包には12mm厚?の一枚のMDFが入っている。
それなりにでかい材料がおまけで入っているというわけだ。
少し得した気分だ。
角を守るために、紙製のアングルが入っているのでこれを上にパーツを載せるために使う。
梱包を解いたら組み立てにかかる。
一人力の組み立て作業
まず、
・下パーツの片側を持ち上げてパレットをどかす
パレットがキャスターが地面に触れることを妨げているため、先にどかさないと上パーツを載せてからでは持ち上げるのがより辛くなってしまう。
・上パーツを10cm程度の台の上に乗せる
パーツを一人の力で宙に浮かせることは不可能だが、片側を持ち上げることは可能なので、下パーツに立てかけて押し上げる。上パーツを高い位置に持ち上げておかないと立てかけることができない。付属のパレットに乗せてもいいかもしれない。
・下パーツのすみに紙アングルを載せる
キズ防止の意味もあるが、上パーツを載せるとき、アングルで幅を確保することで少しずれても転がり落ちてしまうのを防げる。
・下パーツのキャスターをロックして上パーツを立てかける
ロックしないと下のパーツがずるずる動いてしまうため。
・立てかけた上パーツを持ち上げ、下パーツの上に押し上げる
パーツ同士がこすれないように注意
・反対側に回って上パーツの位置を調整し、最後に紙アングルを抜く
パーツ同士が直接こすれないようにするため。
・付属の金具で上下のパーツを固定する。
ちなみにネジはメートルねじだった。
以上。協力者がいない人でも組み立てられるという話でした。
収納力はさすがで、これまでの置き方が非効率だったこともあり、三倍の面積分くらい片付いた。
むしろ、ジャンルごとに引き出しを分けて使おうとすると引き出しのわずかしか埋まらず、もやもやするくらいだ。
まだ引き出し三つ分くらいは何を入れるか決まっていないまま空いている。
あと、チェストのしっかり感のわりに持っている工具がバラバラで統一感がなく、かえって気後れするので思わず工具セットを買いたくなってしまう。
使用してみての感想とか
ドアロック
少し思いついたので試してみた。このツールチェストは鍵付きだが、引き出しを開けたままカギを締め、引き出しを閉めるとロックされてしまった。
ということは、カギをうっかり閉じ込めると二度と中身を取り出せなくなる。
スペアキーはすぐに分離して保管しておくことをおすすめする。
上部トランク
上はトランク状の収納となっていて、ガスシリンダが二本ついている 。
ガスシリンダを使うだけでひと味違う。
それはいいが、このシリンダの上端を支持するブラケットがシリンダの荷重に耐えられず曲がっている。シリンダの先端がフタとこすれて、ギシギシ音がなる。
一度シリンダを外して曲げを戻してみたがすぐに戻ってしまった。
他にも丁番を留めるリベット留めが甘く 、蓋の開閉で丁番がずれるところでも音が鳴っているようだ。
シリンダの反力は120Nと書いてあるが、この鉄板の薄い板を持ち上げるのに合計24kgもの力が要るとは思えない。無駄なパワーで金具が曲がるなら弱いものに交換するのも手かと思ったが、実際片方のシリンダを外してみると、
今まで2センチくらい手で開けば勝手に持ち上がったフタが、中間くらいまで持ち上げなければシリンダの力で押し上げられなくなったばかりか3分の1くらいの開きだとドカンと落ちてしまうようになった。
こすれる箇所にグリスを塗ると変な音が鳴るのはほぼ改善したのでそれでよしとする。