CNCが欲しい 用途はまだない
厳密にはなくもないが機械を買ってまでやることではないか、あったらやるかもなーという程度のビジョンしか持っていない。
だが欲しい。
CNCがあればすごいことをする
はずだ。そんな考えで卓上旋盤も買った。何か軸系のものを作ろうとしたとき旋盤があったからできたとか、旋盤があるからできるプランというものがある。実際にあった。成果物はしょうもないが。CNCもきっとそうだ。CNCさえあれば俺はなんかすげーものを作るに違いない。
よってCNCは必要だ。旋盤は現在数か月ほど放置されている。
道具がないとやらない時点で大していらないのでは?
本当に好きなことならすでに作りたいものは決まっていて、手工具ででもなんとかして作ろうとするのではないか?道具があったらたまに使うのは当然で、別に食いたくないお菓子でも机の上に袋を開けて置いてあったら食べるのと同じだ。
どんなに手間をかけてでもやるほど好きなことを、もっと効率的にするために道具をかうのが正しい在り方ではないだろうか。
やりたいこともあまりなく、道具がないならやらないというハングリー精神がない者に、この高価な道具は身に余るものなのかもしれない。
やる気を出すために道具を買うのだ
とはいえ、そもそも自分は大してやる気のある人間ではないので、道具を買うことでやる気にすることができるという考え方もできる。
考えてみれば、漫画を読んでいない人が漫画家になろうと思ったり、軽トラにしか乗っていない人がモータースポーツに興味を持ったりはあまりしない(ようなイメージがある)。しかし、ある日漫画を目にして漫画家を志すとか、見た目に惹かれて買っただけのスポーツカーを運転してみてモータースポーツに興味が沸くということはある(ようなイメージがある)。この場合はCNCが漫画でありスポーツカーだ。
つまりCNCを入手することで、自分の趣味に高い目標とさらなる進歩をもたらすことができるのである。
欲しいなら買えばいい
ここまで迷ってきたが、別に借金してまで買うわけでも、食費を切り詰めるわけでも、限られた予算をめぐって他の欲しいものと天秤にかけているわけでもない。貯金が減るかどうかなだけだ。
欲しいなら買ってみればいい。絵画を買ったり置物を買ったりするならば、「あー、この値段なら買おうかな」と思った時点で購入の理由としては十分とも言える。しかも実用的なものだから、自分にはオーバースペックだったかな?という結果になっても生産性は確実に向上するはずだ。しかCNC自体がかっこいいから置物にもなる。
どうぶつの森感覚でいかにも何かを作っている人のような部屋にすればそれはそれで面白かろう。
買うか。
買うにしても日本のメーカーのものは高く、手が出ない。Aliexpressで中国製の安いものを調べていて見つけたものがよさそうなのでそれを候補にした。
中国製CNC6040Z
3020,3040,6040といくつかのストロークのものがある。6040なら60cm*40cmの動作範囲ということらしい。サイズは6040にすることにした。
決め手は値段と開放型リニアブッシュを使っていることだ。
通常のリニアブッシュはリニアシャフトを両端でしか支持できないので構造上どうしても弓なりにたわみやすい。開放型はリニアブッシュの一部が切れているためシャフトを宙に浮かせる必要がなく、全長にわたってフレームと固定できる。
つまり荷重はリニアブッシュの直下のフレームで受けることができるため、条件としてはリニアガイドと同じで、高剛性が得やすいはず。
youtubeで調べてみると外国人がレビュー動画をたくさん投稿している。日本人で勝っている人をみかけないのが不安だが、動画を見る限りでは使い物になりそうだ。
AliExpressを物色していても数種類のコントロールボックスとスピンドルモータ、あとは外観の少しの違いがあり、セラーによってそれぞれちがうのでどれを買えばいいのかわからない。
面倒ごとを避けるためにも品定めはきちんとしたほうがよさそうだ。