ライブディオをボアアップしました。
ボアアップに伴って冷却能力を上げるため、KN企画の軽量強化クーリングファンに交換しました。
強化とはいうものの、純正より本当に風量が増えているのか確認するため、自分なりの方法で比較してみました。
結論から言うと、風量は明確に増えました。
メッキのタイプが一番安かったのでそれにしました。
ライブディオの場合ファンカバーが大きく、ファンが奥まっているので何色だろうとほとんど見えません。強いて言えばメッキのが光を反射してまだ目立つ可能性があります。
外観の差
ファン形状
羽の枚数はKN企画が20枚、純正が18枚です。
形状の大きな違いとして、純正ファンは正面外周が覆われています。
羽の保護のためと思われます。
直径
純正が132mm、KN企画が133.5mmです。
高さ
直径が同じなら、風量は羽の枚数と羽の高さで稼ぐのだろうと思っていましたが、
KN企画の方がだいぶ羽は低いです。
高さは純正が45mm、KN企画は35mmです。
素人の感覚としてはこれほど高さが小さくなってしまったら羽の面積も稼げないし、風量を上げられないだろうとこの段階では疑っていました。
初めに言った通り、純正に比べて風量は増えます。
羽を低くした方が風量が増えるのか、あまり関係ないのか、
高さを減らしたのを帳消しにできるほど羽の枚数2枚アップにすごい効果があるのか。
それとも羽の正面のガードがないのが効いているのか。
奥が深そうです。
純正ファンとKN企画ファンの重量差
ボルト込みで純正が135g、KN企画が105gくらいです。
純正は4本のボルトで止めているところを、KN企画の方は二本で止めるように指示があります。
穴も二つしか空いていません。
純正ファンとKN企画ファンの風量の差
風量を比較します。風量計みたいなものがあればいいですが持っていません。
代用として、PC用ファンを回転させると発電できるのでこれを利用します。
どれだけの電圧が発生するかを風量の指標とします。
上の写真は指で羽を回したところです。
PCファンのVccとGNDに2KΩの抵抗器を挟み、端子間電圧を測ります。
冷却ファンの吸気口にPCファンを貼り付け、エンジンをふかして発生電圧を読み取りました。
やってる内容が夏休みの自由研究のようです。
7000回転時の出力電圧です。KN企画のファンの方が明らかに大きいことがわかります。もろもろの誤差があったとしてもおよそ覆らない差です。
さらに、純正ファンではアイドリング中にPCファンの羽は回りませんでしたが、KN企画のファンの場合はアイドリング中でも羽が回りました。
各回転数での出力電圧は以下の通りです。
純正 KN企画
2000rpm 0mV 1.4mV
3000rpm 127.7mV 536mV
4000rpm 438mV 901mV
5000rpm 944mV 1725mV
6000rpm 1438mV 2135mV
7000rpm 1934mV 2529mV
冷却風の排気に手をかざしても差はわかりますが、やはり感覚だけでは「そんな気がするだけかもしれない」「手のかざし方の違いかもしれない」と思ったり、ファンの形状が見た目には羽の高さが減っていたり、素人目には「この形状では性能ダウンなのではないか?」という邪念も相まって正しい判断ができないので、こうして数字で見られたことで確信が持てました。