家にずっと古いレコードプレーヤーが置いてあります。
捨てるのももったいないし、かと言ってあえてレコードで音楽を聴こうとも思わないので使うわけでもなく、押し入れに入れてしまうと二度と出さない気がするため床面積を占有し続けていたのですが、
とんかつDJアゲ太郎を見たおかげか、レコードというものを改めて意識し、使ってみる気になってきました。
パイオニアのPL-A38Sです。個人のホームページの情報ですが1976年ごろに31500円くらいで発売されたものらしいです。44年前。
わけもわからずコンセントに繋ぎましたが、テーブルが回りません。
とりあえず手あたり次第にボタンを押したり針を落としたりしましたが一向に回る気配がありません。
微妙に動作音がするので完全に死んでいるわけではなさそうです。
調べると、故障個所の確認として「手で回して音が出るか確かめてみる」というのがあったため、とりあえずレコードを載せて針を落とし、手で回してみるとちゃんと音が鳴りました。音が鳴れば針の周りの機能は生きていると言えます。
後はターンテーブルを駆動するベルトやローラーが切れたり崩壊するというのがよくある不具合らしいです。
どこにベルトが入っているかわからないので底面のカバーを開けてみました。
筐体は集成材のような材質でできています。
とてもシンプルです。基盤の一つも入っていません。
メカ的な要素の割合が多いのが昔の機械という感じがします。
蓋を開けたまま電源を繋ぐと、画像左上にあるモーターは回っていました。動作音はモーターの回転音だったようです。
そして、軸は機械の表側に出ています。裏蓋を開ける必要はありませんでした。
ベルト交換方法を調べるとyoutubeにそんな動画がありました。
構造はあまり違いはないようでこのプレーヤーにも同じ手順が使えそうです。
・外したテーブルの裏側にあるプーリにベルトをかける
・テーブルを戻してテーブルの表の抜き穴からモータ軸が見える位置に回す
・プーリにかかったベルトをつまんで軸にひっかける
ちゃんと簡単に交換できるように作られています。
ベルトを調達します。
プーリ径は200mmなので、周長630mm程度のベルトが必要です。
Amazonにもありましたが、そんなにしっかり使えるようにするつもりもないので輪ゴムを使うことにしました。
近所の店にあったのが周長360mmが最大だったのでそれにしました。
飴ゴムはよく伸びるしやわらかいのであまりプーリに近い周長だと張力が足らなそうなのでちょうどいいかもしれません。
150円程度で買えました。
掛けてみましたが無事に回り、変速も可能でした。
変速はモータ軸が二段になっていて、レバ―の先端のフォーク状の部分が上下することでベルトを掛け変えることで行われていました。
ためしにレコードをかけてみましたが特に問題はなさそうです。
というか音がひずんでいるような気はしますが、問題だとしてもどこの問題なのか、先天的なのか後天的なのかがわかりません。