インプレッサGDAにEZバルブを取り付けました。
ドレンボルトの代わりにボールバルブに交換することで、ドレンボルトの締め外しの手間や、オイルが手に掛かる心配がなくなるというものです。
自分でオイル交換をすることが多いので手間を減らすために買ってみました。
バルブの品番はEZ-105 M20P1.5のものです。
上抜きは楽そうですが、結局二回に一回はオイルフィルターを変えるために下に潜る必要があるし、このバルブは車体に取り付けっぱなしにできるので道具をしまう場所が不要で比較的安いのでよさそうです。
デメリットとしては手の込んだいたずらをする者がいたときに工具がなくてもオイルを全部流される可能性があることでしょうか。
ただし、腕は長い方ですがジャッキアップせずにオイルパンに触るのは難しいので、シャコタンにすれば確実にバルブには触れなくなります。
悪事を働こうと思ったとき、タイヤをパンクさせたりガスケットリムーバーをブッ掛けたりする前にエンジンオイルを抜いてやろうという考えに至るかは不明です。
オイルパン側のネジはM20P1.5、吐出側のネジ径は簡単に測った感じ、M12P1.0に近いサイズかと思います。
キャップの自作
オプションでキャップやノズルがあるのですが、本体さえあればいいと思って本体だけ買いました。しかし、いざ現物を見るとシールやバルブの可動部がわりと手っ取り早い位置なことに気づきました。
考えれば車の腹下で砂や泥、水などがかかる場所です。素材はステンレス、テフロン、メッキされた真鍮とはいえ、融雪剤がかかったり、バルブ摺動面に砂がついたりすれば痛むのではないかと心配になってきました。
いまさら買い足すと送料分損するので、3Dプリンタでキャップを作ることにしました。
バルブ側のタップはM12P1.0とみなし、プリンタはプラス公差に仕上がるので寸法オーバーを考慮して0.1mm痩せさせたネジ山を付けました。
スルスルとねじ込めたので、ネジサイズはおよそ正しかったようです。
100℃程度にはなる場所なのでどれくらい材質(PETG)に影響があるかは不明ですが、初めのころはこまめにチェックしてみることにします。
取付
いつものようにオイル交換し、ドレンボルトの代わりにEZバルブをねじ込みました。
ちょっと未舗装路を走ることがあったので腹下が汚いのは見逃してください。
座面がOリングのため潰し代を程よくするために、手締めの後スパナで1/8回転締める というのが取り付けの目安だそうですが、スパナの手ごたえはだいぶ小さいので心配になります。
バルブのハンドルがどこを向くかはランダムですが、車体の奥側になってしまいました。多少操作しづらそうですが、なんとか手にオイルがかからずに操作できそうな感じです。
バルブを実際に使うのは半年後なので、どうなるか楽しみです。
ドレンはM20なので現状はだいぶ勢いよくオイルが流れ出て結構飛び散るのですが、これを付けることで吐出口はだいぶ絞られるので、かえって勢いが増して飛び散りなどが問題になるか、流路抵抗が増えておとなしく吐出するのか、どちらになるかで使い勝手は変わりそうですが、吐出側のネジサイズがわかった今、どんなノズルでも作れるのでなんとかなるでしょう。
使用(23/05/20)
半年経ち、オイル交換をするときが来ました。
キャップを外したところです。キャップの脱落はありませんでした。
バルブ、本体の座面ともにオイルの漏れや滲みは見られません。
インプレッサのドレン向きはほぼ45度に近いので、EZバルブのオプションに90度エルボがありますが、あまり意味がありません。
そこで、3Dプリンタで45度エルボを作っておきました。
これでほぼ真下を向きます。
バルブを開けると、今までに比べてずいぶんおとなしく吐出されます。
オイル受けにぶつかって飛び散ることもなく、良い感じです。
出し切った後はバルブを閉じるだけなのでこれまでの手順と比べてだいぶ楽です。
手を汚すことも全くないといっていいでしょう。
今回はフィルターも変えたため一連の作業の手際はいまいちでしたが…