レカロシートでデスクチェアを作ろう

高級?デスクチェア

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B4にレカロシートを取り付けたので、余った純正電動シートは部屋の椅子にしようと思っていたのだが、純正シートはシートレール一体型で車体に合わせた変な金具になっている。

再利用不可になりそうなレベルで追加工しなくてはならなそうだったので二の足を踏んでいたが、諸事情でシートを戻すことになったのでレカロシートが余りとして出た。

こちらはシートレールが交換可能なのでシート本体のマウントは非常に使いやすい構造である。

それに加えてクッションがへたりきって不要となった安物のPC用チェアがある。

することは一つしかない。

 

早速作業に取り掛かることにした。

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本来の使われ方をしていた頃のシート。

実行

シートと脚はあるのであとはその間をつなぐだけだ。

アルミフレームを活用したい。

材料を眺めながら考えた結果、シートの重心が調整できるよう、アルミフレームを使ってマウント位置を前後にずらせるようにし、シートとアルミフレームの接続にはアルミアングルを使うことにした。

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超長距離の調整代を簡単に持たせられるのがアルミフレームのいいところだと思う。

通常の材料に長穴加工するのとは比べ物にならない自由度である。

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 アルミフレームの間の幅を測りアングルを切り欠く。

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 フレームの内幅が105mmだから・・・と罫書き、加工したらアングルも105mmに切り欠きを作ってしまった。

すぐにミスるくせに図も書かずに加工するのはよくない。さらに、すぐにミスるくせに一個切ったら試しに合わせてみるということをせず、二本加工して初めて合わせるのもよくない。

アルミフレームの幅二本分切り欠きを広げて修正した。

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アングルを切り欠いたので単体では曲げに弱くなっているが、組み立てれば切り欠いたアングルの端面がアルミフレームに当たることで曲げ力を支えることができる。

 

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一番てこずったのが手ごろなネジがないことだった。

やる気のない人間がスムーズにDIYを行うためには材料と道具があらかじめそろっていることが必要だが、ネジがあるかどうかというのも大事だと思う。

ネジがないことに気づくときには作業は始まっているので「ネジがないからやらない」ということにはなりにくいが、部品ができて組み立てるという一番楽しいときにネジが一本足りないとか、長さのちょうどいいのがないだとかというのはとても憎たらしい。

各種長さ、サイズのネジ、ナット、座金が20個ずつくらい入ってセットになったパッケージがないものか。

今回はちょうどいい長さのネジがなく、買いに行くのが面倒だったのでスペーサがわりにナットが入っている。

 

そんなこんなでとにかく取り付けは終了。

出来上がったとき、見栄えが面白いのでなんかやたらとテンションがあがった。

アングルの角を処理しようと思っていたが完成したらどうでもよくなった。

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背もたれも倒れないような安いPCチェアに使われている脚はキャスターのPCDが小さく、

このPCチェアよりは上等な簡易のリクライニングがついている椅子の足が650mm程度なのに対して100mmほど小さい。シート部分がでかいので見栄えのバランスはあまり良くない。

背もたれを倒したときにひっくり返るようなら脚だけ買おうかと思ったが、アルミフレームをフル活用して脚を後ろ寄りにセットすることで、背もたれを160°くらいに傾けて寝てみてもひっくり返ることはなかったのでとりあえずこのまま使おうと思う。