玉切り台の自作2

チェーンソー用のウマを作る(作り直す)

drops662.hatenablog.com

去年、ウマを作って枝を一定の長さにバラすときなどに使っていた。

ウマを作るとき、まずは先人をまねしようと思って調べると、ほとんどのものは支えが三本だったのでとりあえず真似したが、一年の使用の中で気に入らない部分が出てきたので作り直すことにした。

不満点は以下の通り。

  • 置いた木のどこに刃を入れれば切断長が何mmになるのかわかりにくい
  • 支えのどちらかを切ると必ず切った木が落ちる
  • 同じ長さで複数本切れない

切った木が落ちるのを許容するのであれば支えは2本あればいいし、

切った枝が傾いたり転げ落ちるのを防ぐならば、分割されたそれぞれを二点で支えるために、4本の支えがなくてはならない。

3本の支えというのは一番中途半端な気がするが、未だに意味がわからない。

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考えた結果、上の図のように刃を通すための隙間を開けた2本の支えのペアを4セット、隙間から隙間までのピッチを350mmとして組み立てれば、支えの隙間に刃を通すだけで決まった長さになり、かつ刃の両側に支えがあるので切った木が落ちない構造にできるという結論になった。

こうすることで、木を置いて決まったところに刃を通せば何も考えなくても決まったサイズで切れ、ウマの上に切れた木が残る。

 

完璧なアイデアなので早速作っていく。

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もとあった部品と同じものを追加で五個作り合計八個とする。

 

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横木を新調し、ビス止め。

バッテンの一つ一つは互いに溝を作って組んであるため、横木の固定にしか金属は使われていない。細い隙間に刃を通す関係上、切り口が斜めに進んだり刃が傾いたりしたときに玉切り台にチェーンが触れても刃が傷まない。

 

よく考えると、両外側は内側の木のみ支えられればいいため二本ペアでなくてもよかった。

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古いものは色が変わっていたりカビのようなものがついていたので見栄えを良くするため 、薪棚を作ったときの余りのコロラドグリーン(防腐、防虫塗料)で塗る。

一回塗りの時点でほぼ缶が空になってしまったので少しムラがあるが、木を載せたりチェーンソーの歯をぶつけたりして剥げてくだろうから簡単に塗っておけばいいだろう。

 

2021年現在、数年雨ざらしにして使っているが、腐ったりせず使えている。

列数が多いほど木の載せ替えが少なくて済むので列を増やしたいと思うときはあるが、

基本の構造には全く不満は出てこない。